日本復帰50周年を記念し、沖縄県は25日、「若者と考える米軍基地と沖縄の未来」と題したシンポジウムを那覇市ぶんかテンブス館・テンブスホールで開いた。玉城デニー知事やタレントのryuchell(りゅうちぇる)さんが登壇し、基地がもたらす生活への影響などについて、若者らを交えて議論した。
ryuchellさんは、普天間飛行場がある宜野湾市で生まれ育った。祖父は米兵。小学生だった2004年、沖縄国際大ヘリ墜落事故で墜落の様子を目の当たりにした。
「ヘリコプターがぐるぐる空で回ってる。みんな路駐して空見上げて、僕たちもつられて見てたら止まって急に落ちた」と明かし、「ここまで平和について考えないといけないときはなかった」と振り返った。
質疑では「日米地位協定はどうすれば改定できるか」「どうやったら基地と共存できるか」といった質問が挙がった。
知事は「これからの時代は誰がつくっていくか、主体は誰になるんだろうかということに常に考えを置いてほしい」と話した。
琉球大の山本章子准教授、まちづくりファシリテーターの石垣綾音さん、平和学習講師の仲本和さんらもパネリストを務めた。
220927沖縄タイムス30面