「日米に新チャンネル」新外交イニシアティブ 10周年

【東京】日米間などで多様で重層的な信頼関係を構築することで米軍基地問題や安全保障問題などの解決に取り組むシンクタンク「新外交イニシアティブ(ND)」(猿田佐世代表)は16日、東京都内で設立10周年記念チャリティーイベントを開いた。

支援者らが参加し、設立以来取り組んできた訪米や調査などさまざまな活動を振り返り、今後の継続・発展を確認した。

猿田代表は「新しい日米外交のチャンネルを一歩ずつ、つくることができた」として感謝の言葉を述べた。一方、「今、行われている戦争を一刻も早く終わらせ、台湾有事など東アジア地域での戦争は回避しなければならない。声なき声が外交や政治に反映されるよう、次の10年も進んでいきたい」と訴えた。

評議員の元内閣官房副長官補の柳沢協二氏、ジョージ・ワシントン大准教授のマイク・モチヅキ氏らも登壇した。

NDは、2024年1月中旬にも訪米して米政府に台湾有事の回避を働きかける行動を予定している。

231217 琉球新報2面