国境を越えて日本の多様な声を届ける「新外交イニシアティブ(略称ND)」の猿田佐世代表が12月22日のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」にレギュラーコメンテーターとして生出演しました。季節外れの暖かさでスキー場に起きている異変や年末商戦で配達遅れなど混乱する物流業界のあり方などについて、コメントしました。
気候変動で雪不足
冬季五輪開催可能国が減少の可能性
まず取り上げられたのは、異例の暖かさで雪が足りないなどの異変が起きているスキー場の現状です。猿田代表は「私も小さいころは、春スキーをやってたのですが、今は3月の下旬にスキー予約をしても厳しいかなという年が続いています。本当に世界中でこういうことが起きていて、来年には冬のオリンピックがあるんですけど、国際オリンピック委員会が、冬季オリンピックを開催できる国が2040年までには世界で10カ国になってしまうと言ったりしています。」
「私たちは今『雪がない』と言って、夏の番組では『暑い』というじゃないですか。事実としてその通りなんですが、その事実を言うだけでなく、『気候変動の問題』という形でメディアもちゃんと取り上げなくてはいけない、政府もどうやってCO2排出量を減らしていくのかとか、そういう報道も増やしていかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思いますね」と述べて、地球温暖化と気候変動の進行に対する懸念を示しました。
人出不足で物流混乱
過酷な労働現場の待遇改善を
続いて、年末の配達量の増加に人手が追い付かず、混乱する物流業界が紹介されました。猿田代表は「運輸業界は慢性的に人手不足なんですけれども、その原因として、他の業界に比べて長時間労働だったり、脳・心臓疾患での労災の認定が一番多いような、非常に過酷な労働なのに、賃金がすごく安かったりということで、いつも人が足りない状態になっている。片や、私たちは配送料無料でいろいろ注文して、無料が当たり前みたいになっています。もちろん、彼らは無料で働いているわけではないのですが、やはり働いているところにも人がちゃんといるんだよということで、経費の価格転嫁ということを、業界の方は必ずおっしゃっています。お願いするなら、お金はそこに払っていかなければいけないということを、私たちも商品を発送する会社の人たちも理解して、ちゃんと配送するドライバーさんたちにも、お金が回るようにしないと、人手不足も解消されないという、構造的な問題だろうというふうに思います」「悲惨ですよ、悲惨。自分がなりたいかって、なれないじゃないですか。感謝しかないですよ」と、配達を続ける現場の方々の過酷な労働条件の問題を指摘しました。
12月に増加する交通事故
注意に注意重ねて運転を
また、交通事故が12月に増加する傾向について、さまざまな事故のパターンが分析され、紹介されました。猿田代表は「弁護士ですので、交通事故の被害者の方・加害者の方双方と常に仕事で顔を合わせているのですが、比較的軽微と言われる交通事故、例えば、むち打ちぐらいと言っても、ご本人はもう3年5年、本当に苦労されます。命にかかわるようなものだとすると、一生を棒に振る、家族も全員巻き込まれるということがあります。本当に焦る気持ちは分かるけれども、注意に注意を重ねて、少し遅れても『何もなくてよかったね』というぐらいの気持ちで、運転できるといいかなと思います」と、弁護士の立場から事故が起きた場合の重大さを指摘して、安全運転を呼び掛けました。
※番組は放送から数日後に無料動画配信サービス「TVer(ティーバー)
https://tver.jp/series/sr83kmd6bw
