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新外交イニシアティブ オンラインセミナー

高速炉で「核のゴミ」を減らす?――まやかしの高速炉開発と六ヶ所再処理工場との関係

経済産業省は去る7月29日、高速炉の実証炉を2040年代に運開するとの工程案を打ち出しました。日本政府は高速炉開発の「意義」として「核のゴミ」の容量と有害度の低減を掲げていますが、その根拠を導き出した計算にはゴマカシが見え隠れしています。

そこで今回、原子炉に詳しい京都大学複合原子力科学研究所(旧・京大原子炉実験所)の今中哲二氏を講師に迎え、高速炉の原理や開発の歴史、計算のカラクリ、六ヶ所再処理工場との関係などについて、分かりやすくお話しいただきます。

加えて、経産省原子力小委員会の委員でもある原子力資料情報室の松久保肇氏に高速炉をはじめとする“革新炉”をめぐる日本政府や企業の動向を、そして北海道新聞社ワシントン支局の廣田孝明氏に米・ワイオミング州で日米企業が共同で計画している高速炉の立地現地の様子などを報告していただきます。

日米が協力して進める高速炉開発の実相に迫ります。どうぞ、ご参加ください。

*この活動は、一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストの2022年度助成を受けています。

資料:

「高速炉で『ガラス固化体の隔離期間短縮と高レベル廃棄物減容』のトリック 」(今中哲二)

「原子力小委員会革新炉WG」(松久保肇)

「米国の高速実証炉地元で交錯する期待と不安」(廣田孝明)

 

日時

2022/09/30 Fri.18:30開場
19:00 〜21:00

会場

オンライン会議システム「Zoom」を使って行います。

参加費
1000円(ND会員、学生、プレスは無料)*運営活動費等に充てるため有料としております。ご理解いただきますようお願い致します。
お申込み方法

※参加申込みの際に、ご登録いただいたメールアドレスに当日のZoomリンク先URLが届きます。もしZoomリンクが届かない場合は、お手数ですがinfo@nd-initiative.orgまでご連絡ください。

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※クレジットカード決済はVISAもしくはMasterのみご利用可能です。
※エラーメッセージが表示される場合は、上記リンクのURLをコピーし、ブラウザのアドレス部分にペースト(貼付け)してください。

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*オンラインイベントは「Zoom」を使用して行います。開始までにZoomソフト(またはアプリ)をインストールしておいてください。なお、Zoomのインストールとアクセス方法について簡単なマニュアルをご用意いたしました。こちらからご入手ください。大変恐縮ですが、上記マニュアル以外のZoom使用方法についての個別のお問い合わせには対応しかねますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

今中哲二(いまなか・てつじ)

京都大学複合原子力科学研究所・研究員。専門は原子力工学。
1950年広島市生まれ。1976年東京工業大学大学院修士課程修了後より京都大学原子炉実験所助手。2016年の京都大学定年後は同実験所非常勤研究員。大学院時代より日本の原子力開発の在り方に疑問をもちはじめ、研究者としては、原子力を進めるためではなく原子力利用にともなうデメリットを明らかにするための研究に従事。広島・長崎原爆による放射線量の評価、チェルノブイリ原発事故影響の解明、福島原発事故による放射能汚染調査と周辺住民の被曝量評価などを行っている。
ホームページ:原子力安全研究グループ http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/

松久保肇(まつくぼ・はじめ)

原子力資料情報室事務局長。
1979年、兵庫県生まれ。2003年国際基督教大学卒、2016年法政大学大学院公共政策研究科修士課程修了。金融機関勤務をへて2012年より原子力資料情報室スタッフ。経産省の総合資源エネルギー調査会原子力小委員会委員なども務める。共著に「検証 福島第一原発事故」(七つ森書館)、「原発災害・避難年表」(すいれん舎)など。

廣田孝明(ひろた・たかあき)

北海道新聞ワシントン支局長。
横浜国立大教育学部卒。科学雑誌「ニュートン」で編集記者を務めた後、北海道新聞本社入社。苫小牧報道部、報道センター、経済部、東京報道センターなどを経て2021年6月から現職。経済部時代にエネルギー問題、東京報道センターで国内政治などを担当した。