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松岡美里ND研究員(博士(政治学・国際関係))講演会(ND会員限定企画)
日米同盟と覇権 ~ ネオ・グラムシ理論からみる日米関係
近年、北朝鮮の核開発問題や中国の台頭により、日本の外交戦略として日米同盟の重要性を訴える主張が強まっている。しかし、沖縄の米軍基地問題に代表されるように、日米同盟により生じる問題は深刻さを増しており、この同盟の在り方を再考する必要性も高まっている。
松岡美里ND研究員は英国ウォーリック大学大学院にて、冷戦後もアジア太平洋地域に維持し続けている米国の覇権(ヘゲモニー)について研究を重ね、博士論文を執筆した。国際関係論へのアプローチの一つであるネオ・グラムシ理論を用い、特に日米同盟について、どのように米国の覇権が構成・維持されているのかを検証したこの論文は、今年5月にRoutledge(イギリスの人文科学・社会科学分野の学術書)から出版が予定されている。
松岡は、Pacific Forum CSISにも在籍しながら、アーミテージ・ナイレポートをはじめとした日米の政府関係者や学者が関わる研究や報告書を分析し、米国の「圧力」に日本政府がどのように関わってきたのかを紐解いている。今回の講演会では、この研究についての説明を踏まえ、米国の覇権と日本の役割について再考する。
- 日時
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2018/02/23 Fri.17:30開場
18:00〜19:45
- 会場
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衆議院第二議員会館 第5会議室
住所:東京都千代田区永田町2-1-2
地図:http://bb-building.net/tokyo/deta/458.html
- 最寄り駅
国会議事堂前駅(丸ノ内線・千代田線)
永田町駅(東京メトロ有楽町線、半蔵門線、南北線)
- 参加費
- 無料
- プロフィール
2009年、上智大学大学院にて修士号取得。2015年、英国ウォーリック大学大学院にて博士号(政治学・国際関係)取得。2018年4月より帝京大学外国学部講師に着任予定。専門分野は国際関係(ネオ・グラムシ理論)、日米外交、東アジア政治。