米国とイランの合意ならず ―日本でも長期化への備えを /イスラエルはなぜ武力攻撃を繰り返すのか ―客観的な情報・教育の重要性|「羽鳥慎一モーニングショー」猿田佐世ND代表発言 (26/4/13)

新外交イニシアティブ(ND)の猿田佐世代表が4月13日のテレビ朝日系列「羽鳥慎一モーニングショー」に月曜日のレギュラーコメンテーターとして生出演しました。世界の注目を集めた米国とイランの和平協議が合意せずに終了。トランプ大統領が逆に米国がホルムズ海峡を封鎖するとの発言をしたことや、イスラエルがなぜイランやレバノンなどに激しい攻撃を繰り返すのか、その理由について、専門家の解説を交えながら議論しました。

軍事力ではうまくいかない

猿田代表は、オバマ大統領の時に締結したイラン核合意をトランプ政権(第一次)が破棄して今回のイラン攻撃に至った経緯を説明し、「あの合意も極めて難しい中結んだものなのに、それを超えるものを一回の協議で結べるか、といえば、そもそも無理がある。米軍の艦船をさらに中東に集めるための時間稼ぎにもなり、今後、さらに攻撃をする可能性もある。他方、この1か月強でわかったのは、超大国のアメリカが軍事力を使ってもうまくいかないということ。それを、米国民が理解し、議員を通じるなどして、トランプ大統領の政策を変えていくしかない。そんな米国民を応援していかなければならない。」と述べました。

そして、トランプ大統領がホルムズ海峡の封鎖を持ち出したことについて、猿田代表は「イランが米国による封鎖を認めるとは思えないし、ホルムズ海峡で武力衝突が起きる心配もある。また、機雷が敷設されてしまっては、戦争が終わった後でも長期にわたって航行できなくなる。そろそろ本当に私たちも自分たちの生活を考えるべきなのではないか」と、ホルムズ海峡の封鎖が長期化することへの懸念と、節約など生活レベルでの対応を考えていく必要性をにじませました。

イスラエル ―民主主義国?・・・投票・情報・教育

パネルを使って議論するコーナーはイスラエルを取り上げ、イスラエルがなぜ武力攻撃を繰り返すのか、その理由を探りました。

その中で、猿田代表は民主主義の問題を指摘しました。「イスラエルは、本当に民主主義国なのかと疑問に思う。確かに、イスラエル国民は投票ができるのだけれども、イスラエルの影響下にあるパレスチナの人たちには投票権がない。パレスチナを完全に併合するとなってパレスチナの人に投票が許されれば、パレスチナの人の方が多数派になって選挙でアラブ人が勝つことになりうる。だから、イスラエルはパレスチナを完全な併合もしない。でも、実質的な支配下には置いている。」と、イスラエルにおける「民主主義」に疑問を呈しました。

また猿田代表はイスラエルとガザの悲惨な状況の差に言及しました。「ガザではたくさんの方が亡くなって、(遺体を入れるところがなくなり)子どもの遺体をアイスクリーム用の冷却箱みたいなところに入れているという話がありました。取材したメディアがイスラエルに戻ってくると、それほど距離は離れてないのに、イスラエルでは子どもがアイスクリームを楽しそうに食べている。こういうギャップがあることについて、なぜ問題だと気付けないのか。」「イスラエルの方々は、そういったことが起きていることについて、メディアでも教育でも、イスラエル政府の見方を排除した情報に触れる機会がほとんどない。」「高校を卒業して、いきなりガザに送り込まれると、なんでこんなことになっているのか。自分の心を封印しないと、銃を持って殺すこともできない。帰ってきて、たくさんのイスラエルの方がPTSDを発症している」と、イスラエルの兵士が苦しんでいる現状を紹介。「やはり大事なのは客観的な情報をちゃんと提供すること。そして教育も大事。日本も80年前に同じようなことをやっていた。社会の中の教育や情報の重要性をあらためて感じた」と強調していました。

※番組は放送から数日後に無料動画配信サービス「TVer(ティーバー)」で配信され、一定期間ご視聴いただけます。
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