沖縄の将来像 議論 NDシンポ 安保の専門家ら

PDFはこちら

【沖縄の将来像 議論 NDシンポ 安保の専門家ら】(3/20 沖縄タイムス)

米軍普大間飛行場返還問題で名護市辺野古の新基地建設以外の解決策を提言しているシンクタンク「新外交イニシアティブ(ND)」は19日、沖縄市民小劇場あしびなーでシンポジアムを開いた。安全保障、社会保障などの専門家が沖縄が抱える課題と、目指すべき将来像などを語った。

元内閣宮房副長宮補の柳澤協二氏は国防と外交は国の専権事項との意見があることにてついて「専権事項であるが口に出すなということにはならない。専権事項だからこそ国民に説明をすべきだ」と反論した。

東京新聞論説兼編集委員の半田滋氏も「政府はオスプレイは安全と配備したが2機墜落し、辺野古では軽弱地盤を隠していた。民主主義で保障される情報を得て政治が正しいか判断する権利が踏みにじられている」と政府を批判した。

若年層や女性の貧困を研究する琉大教授の上間陽子氏は「沖縄には外交問題と同時に貧困問題がある。(政治が国民に最低限度の生活を保障する)ナショナルミニマムが必要だ」と主張。ND代表の猿田佐世氏とND評議員でジャーナリストの屋良朝博氏も参加した。