【知事 再建へ決意表明 札幌 基地問題も訴え】(沖縄タイム 11/20)
玉城デニー知事は19日、火災で正殿などが焼失した首里城について「先祖への敬いが形となった首里城は、沖縄県民の心のよりどころ。必ず復元する」と再建への決意を表明した。米軍基地問題の議論を全国に深めるための「トークキャラバン」で訪問した札幌市での講演で述べた。
講演会は約1100人が来場。玉城知事は復元の課題を「足りないのは資材と職人の技術だ」と指摘した。
首里城は琉球王国の政治、外交、文化の中心。太平洋戦争で全ての建物が焼失したが、1992年の沖縄復帰20周年を記念し、主要施設が復元され2000年には首里城跡が世界遺産登録された。10月末の火災で正殿など主要施設が全焼。現在再建に向け、政府の作業部会や県が検討を進めている。
基地問題を巡っては「札幌市と沖縄県(本島)はほぼ同じ面積。札幌市に日本全体の約70%の米軍施設を置かれたらどうか。置き換えて考えてみてほしい」と呼び掛けた。