知事 フジロック出演/トーク キャラバン

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玉城デニー知事は自ら全国の都市を訪れるトークキャラバンを開催し、基地問題の共有を呼び掛けた。既に訪れた東京、大阪、名古屋、札幌のほか、仙台や福岡でも開催を予定している。

新基地建設の阻止を掲げる県政を築いた翁長雄志前知事と異なる独自路線の取り組みだ。ただ、来場者は従来から基地問題に関心が高い層だった可能性もあり、より一般的な国民全体への訴えも求められる。

幅広い層への訴えの取り組みとしては、7月に新潟県で開かれた野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」出演が大きなインパクトを与えた。

沖縄に基地を集中させる政府の姿勢を変えるのは、多くの国民を味方に付ける必要がある。玉城知事はラジオDJの経験を生かし、柔らかく理解しやすい発言が強みだ。知事自らの言葉で国民全体に訴える取り組みの継続が期待される。(政経部・銘苅一哲)