柳沢氏、講演会で批判
政府、与党が検討を進める敵基地攻撃能力の保有について、元防衛官僚で内閣官房副長官補を務めた柳沢協二氏は24日、オンラインの講演会で「敵基地攻撃は相手に軍拡の口実を与えるだけで意味がない。論評に値しない」と批判した。
柳沢氏は、ミサイル発射を完全に抑止する手段はないとして、周辺国との緊張緩和を重視。「緊張緩和、妥協が追求されないと、ミサイルからの安全は成り立たない」との見方を示した。
さらに「脅威を与えず、敵をつくらないことが専守防衛であって、先制攻撃しなければ何をしてもいいわけではない」と指摘した。