出版(調査・研究)

自発的対米従属

知られざる「ワシントン拡声器」

発売日
発売
角川新書
定価
928円(税込)

本書では、アメリカの少人数の「知日派」と日本の政治家やマスコミが互いに利用しあい日本で政策を実現するという「みせかけの対米従属」がどのように続いてきたかを分析しています。

また、書籍全体で、トランプ大統領の登場に焦点をあて、トランプ政権以後の日米関係について分析しています。「在日米軍駐留経費を全額払わなければ撤退」等と述べてきたトランプ大統領の登場で日米関係がどう変化したのか、日本政府はどのようにこれに対応したのか、などについて詳述し、また、トランプ政権下で日本がとるべき指針を示しています。

目次・詳細

第一章 外交は劇である

「歴史的和解」を演じる歴史修正主義者たち
「劇」の通りに現実が動いていく
日米間の情報ギャップ
シンポジウムや講演も「外交劇」
見抜かれていた「日本政府のプロパガンダ」

第二章 自発的対米従属

「ワシントン発」の報道の作られ方
政策に跳ね返る「知日派の声」
「ワシントン拡声器」の効用
TPP推進は「日米財界の声」
「アメリカの声」により原発ゼロ閣議決定見送り?
なぜアメリカは日本に原発維持を求めるのか
自ら選んだ「従属」に気付かない恐ろしさ

第三章 トランプ・ショックと知日派の動向

「トランプの政策は『破滅のレシピ』だ」
日米関係維持に懸命な知日派
反トランプの知日派が政権に入る可能性
トランプ・ショック後の「逆拡声器」現象
日本の声を使った「トランプ困るコール」

第四章 今後の日米関係の展望

日本の軍事力増強と自衛隊の任務増加の可能性
軍備拡張の好機を得た安倍政権
原発問題のゆくえ
熾烈になる貿易交渉
キーマンとなる知日派は誰か

第五章 外交・安全保障における市民の声の具体化のために

1 福島原発事故後の米首都ワシントン
2 ワシントンの対日政策コミュニティにおける原発再稼働推進
3 民主党政権「2030 年代原発ゼロ」閣議決定見送り
4 日米外交チャンネルの偏り -日本に届く声と届かない声

第六章 今、日本の私たちがなすべきこと

リベラル陣営からの提案を
「どうしたいか」を考える
沖縄基地問題への具体的提案
新しい日米関係を切り拓くために

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