「戦争をしないことが住民を守る一番の政治的手段」玉城沖縄知事、反撃能力巡り強調

 政府が計画する他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)について、玉城デニー知事は14日の県議会一般質問で「何よりも一番大事なことは戦争をしないこと、させないことで、それが住民を守る1番の政治的手段だと訴えたい」と強調した。國仲昌二氏(立憲おきなわ)への答弁。

 玉城知事は、シンクタンク「新外交イニシアティブ」(ND)の提言で、「全てのミサイル施設を破壊することは不可能であり必ずミサイルによる報復がある。最も重要なことは、自衛隊や在日米軍基地と周辺の民間人を相手の再反撃から守ること」と記載していることを紹介した。その上で、敵基地攻撃能力の賛否について「わが国の防衛力の在り方については国政の場でもしっかりと議論されるべきものだが、その前提として住民保護についても、国政の場で十分に議論をしていただく必要がある」と述べた。

221215 琉球新報